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軍用機のレタリング [模型]

 米空軍機(1980年代)のデカール用レタリングを作っていて気づいたこと。

 レタリング用のルールは結構柔軟な運用をしているということ。
 具体的には線の太さに対する縦横の比率が異なる書体を同じ機体で使っている、という点。

lettering-1.jpg
 この画像は縦:横が線の太さのそれぞれ7倍:4倍のものと、7倍:5倍の物。
lettering-2.jpg
 こちらは縦:横が線の太さのそれぞれ6倍:4倍。

 機体のどの部分にどんな大きさで書くかによって縦横の比率や線の太さを変えています。

 米空軍のルールによれば、レタリングは正方形を並べたグリッドを基準に書くことになっているようです。
 海軍・海兵隊の場合は60度コーナーカット文字ですが、こちらは各辺の比が1:√3の長方形を基準にすれば良さそうです。(各辺が1:2:√3の直角三角形の拡張点は30度、60度90度になっています。よく解らない場合は中学校の数学の教科書を参照してください)

 もっとも、塗装作業中の写真を見る限りはマスキングテープの幅などを基準にしているのかもしれないので、ぴったり60度かどうかは判りませんし、最近ではArialなどのパソコンで使われるフォントによく似たレタリングを見かけるので、コーナーカットについてはあまり厳密に決められた物ではなくなってきているのかもしれません。

 レタリングついでにいうと、英空軍・海軍のレタリングは正直言ってかなり厄介者です。『角丸四角形』と『円』が基準になっていますが、線の太さの比率・角丸の半径の、文字の縦あるいは横の大きさに対する比率が結構バラバラです。主翼下面のシリアルと胴体のシリアルでは線の太さが違っています。
 きっちり測って作るというのも大変なので、画像に合わせて大まかな縦横、線の太さと角丸の半径を決めたらあとはPC画面上の1/144スケール図面に合わせてイメージに合わせて調整してゆきます。

 中東諸国のアラビア文字シリアル(ラジオコール)については・・・写真で見えるとおりにするしかありません。ベジェ曲線でトレースするようにして作ったことがあります。


 やっと模型ブログらしい物に戻ることができました。・・・雪で出勤できない(高台に住んでいるので坂道を通らざるを得ない+夏タイヤしかない≒車が使えない)おかげでデカールを作っているついでの記事アップですから。
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