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モデリング資料 [航空機(実機)]

 よく人に言われるんですが、私の航空機に関する嗜好は、『マニアックすぎ』るそうです。

 どういう基準を持って『マニアック』と呼ぶかは人それぞれですけど、私の模型シュミのネタ本を紹介します。

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 左側は今日アマゾンから届いた「X-Plnes of Europe」(トニー・バトラー、ジャン-ルイ・デルゼンヌ著HIKOKI PUBLICATIONS刊 2012年 ISBN:978-1-9021092-1-3) です。
 バルデュールの引き込み式橇がどのように展開されるか、とか、ルデュックのノズル内側がどんな形状か、みたいな情報を知りたい人以外の需要がなさそうな書籍ですが、ひいきとか好みの機体が掲載されていなくても純粋に読み物としても楽しめると思います。私的には表紙下側の機体とか、P.1127が載ってるので購入して正解でした。うちから見て西の方にすんでる某氏がかぎつけそうな気配を感じますが・・・

 右側の「ROBOT WARRIERS」(ヒュー・マクデード、デビッド。オリバー著ORION MEDIA刊 1997 ISBN:0-75281-024-3)です。3年ほど前に中古を購入したものですが、初版が1997年と古いためか、掲載されている無人機の情報もそれなりに古い物ばかりです。ただし、巻末の、各国の無人機のスペック表は模型や実物の無人機をこれから作ろうと考えている人には役立つかもしれません。
 役立つと言えば、リリパットエアーフォースから発売されているD-21を組み立ててB-52に取り付けようという場合には大いに役立ちます。B-52への取り付け位置は、D-21の垂直尾翼がB-52の翼下面ぎりぎり(スケールで1ミリくらい)前後位置はD-21の垂直尾翼がB-52のフラップ下げに干渉しないすれすれ、地面とのクリアランスは意外とあり、ロケットブースターの垂直尾翼は付け根から90度ほど右に折れ曲がる、といった点が判ります。
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(同書31ページより)


ACES2はもう少し待ってくださいね。

零戦をみてきた [航空機(実機)]

 今日は『河口湖自動車博物館』と、併設されている『飛行館』へ行ってきました。

 両博物館はともに『撮影可』となっているので結構大量に写真を撮ってきましたが、どうしても『モデラー目線』の写真ばかりになってしまいます。そういうわけで、ここで紹介するときも『モデラー目線』で紹介いたしますので、『正当な航空機ファン』目線ではありませんのでどうかご了承ください(笑)。

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 航空自衛隊で使っていたT-33シューティングスター。ラジオコールナンバーからシリアルは「51-5639」であることがわかりますが、この機体は少なくとも2機以上のスクラップからニコイチしたものであるとわかります。その証拠がこれ、
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 ここまで破損したスクラップのシリアルをわざわざ書き換える必要はほとんどないと思われるので、こちらが元々の『51-5639』の尾翼周りであるとみてよいと思います。この残骸は飛行館入り口横に、T-33のキャノピー、水平尾翼、正体不明のプロペラとともに置いてありました。

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 零戦の主翼にはこれだけのねじり下げがつけられていますよという証明になる写真です。零戦の主翼はテーパー翼で、平面形では前縁は直線になっています。上半角は付け根からの1段ですが、ねじり下げのおかげで主脚取り付け部付近から上半角が変わっているように見えます。ねじり下げは後縁でも判るような付き方でした。
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 同じく零戦21型のエルロン作動ロッドとホーン。
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 零戦52型の塗装のツヤがよくわかる角度から撮影。軍用機というとつや消しのざらっとしたイメージが強いのですが、現役当時の実機の写真を見ると反光沢のような光り方をしているものがあります。復元機はかなりの光沢があります。ぴかぴかという感じですが、動翼の羽布ばり部はツヤがあまりありません。エルロンをよく見るとリネン張り→シルバードープ→迷彩塗装という処理をしているのが判りました。
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 復元途中の一式陸上攻撃機。陸上から発進する攻撃機という意味、というのを最近になって知りました。・・・ええ、どうせ偏ってますとも・・・。ちなみに左側の壁にぶら下がっている骨組みはボーイングステアマンPT-17のもの。この機体の胴体は見あたりませんでした。
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 復元途中の一式陸攻の胴体です。思った以上にでかいものだということを初めて知りました。以前、搭乗員(機長)の方から対艦攻撃時の飛び方についてお話を伺ったことがありますが、この大きさの双発機で『サイドスリップ』を超低空で行いながら超低空で照準し、爆弾を投下するということでした。まっすぐに(サイドスリップなしで)飛ぶと、容易に未来位置を予測(目測で)されてしまい、対空砲に撃たれてしまうそうです。
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 93式中間練習機。『赤とんぼ』と呼ばれていた機体ですが、オレンジ(橙黄色)のイメージが強いので最初は別の機体だと思っていました。復元機なのでエンジンはプラット&ホイットニーのワスプが搭載されていました。

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 カルト産業のコブラだと思います。テーマからやや外れていますが、現物を見るのは初めてなのでついつい出来心で・・・ちなみに上に写っているのはF-104Jで使われていたJ79エンジンのアフターバーナーとノズル。


 余談ですが、雲に覆われてしまい、河口湖畔という絶好のポイントにいたにもかかわらず、今日も富士山の写真は撮れませんでした。どうやら嫌われているようです(/_;)

ファントム2燃料投棄の謎 [航空機(実機)]

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 先日の百里基地航空祭で撮影したRF-4Eです。

 ドラッグシュート収納部の上から霧のような物がでているように見えます。ドラッグシュート収納部の上というと燃料投棄口があります。燃料を投棄しているように見えますね。燃料を捨てるというのは着陸事故に備えての安全策という認識を持っているのですが、滑走路上で、しかもタッチダウン後のドラッグシュート展開中に投棄するというのは知りませんでした。道理で臭かったわけです(午前中は滑走路からエプロン方向に風が吹いていました)。着陸に成功しているのに投棄するのはもったいないとか以前にこんなところでガソリンに近いワイドカット系燃料を投棄するのはあぶないように思えますが、実際どうなんでしょう?



 ジェットエンジンの燃料は航空自衛隊の場合JP-4/JP-4Aというワイドカット系燃料が使われています。これはおおざっぱに言うと、灯油とガソリンを混合した物に近いと言われています。高々度での着火性が高い一方でガソリンに近い性質のため、火災の危険が高くなります。海上自衛隊では米海軍と同じJP-5(民間規格JET A1相当)という、ケロシン系の燃料を使っています。航空母艦での防災上の理由でケロシン系が使われています。一方で米空軍はケロシン系のJP-8という、民間規格のJET A1に近い組成の燃料を使っています。
 ここで、『航空自衛隊の戦闘機がアメリカ空軍の空中給油機から給油を受けるとどうなるか?』という疑問がわきます。

米空軍 JP-8 ケロシン系(民間規格JET A1相当)
航空自衛隊 JP-4A ワイドカット系凍結防止剤入り

 という風に、使う燃料が異なります。車の場合はガソリン車に軽油を入れてはいけませんし、軽自動車だからと行って軽油を入れるのはもってのほかです(ディーゼルエンジンは灯油で回るらしいです)。

 ガスタービンエンジンの一種であるジェットエンジンは、液体燃料だったらたいていの場合回せるという話を聞いたことがあります。朝鮮戦争当時はレシプロエンジン用の航空ガソリンで飛んでいたそうですし、模型用のジェットエンジンはマニュアルに『灯油または軽油を使用のこと』と明記してあります。デジタル制御の戦闘機用エンジンですから、問題なくエンジンは回るのかもしれませんね。(誰かフォローして!)


…余談ですが、ワタシが以前、1/144で作ったファントムの302号機ですが、ついに用途廃止になってしまいました。基地南側のスクラップヤードみたいな場所においてありました。
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 最初に日本にやってきた二機の自衛隊ファントムⅡの一機ですから…もう40年くらいたっているわけです。お疲れ様ですね。

第27回百里基地航空祭 ~その2~ [航空機(実機)]

後半行きます。
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 ブルーインパルスの演技は、ちょっと残念な物でした。
 まずウォークダウン直後に6番機がグランドアボートつまり、機体トラブルで予備機と入れ替えになりました。つまりオポジングソロは尾翼のナンバー無しでした。
 さらに編隊が離陸する前にソロ(5番機)が先に離陸して気象チェックとなりました。湿度がとても高かったので、空気がかすんでしまうのがアクロには良くなかったようです。実際、他のデモフライトでも高度をとったり、会場から離れた飛行機は空に溶け込むように見えづらくなっていましたから。

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 それでも出来るだけの演技は見せてくれたようです。以前、航空観閲式などで秋に見たアクロはとても良かったので、入間基地の航空祭に入ってみようと思います。



 出し物はブルーインパルスが最後だったので、渋滞に巻き込まれるのを覚悟で早めに駐車場へ向かいましたが、駐車場を出るまでにいろいろな展示機が帰って行きました。
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 OH-1とAH-1。シャッター速度を切り替え忘れたので、メインロータどころかOH-1のフェネストロンまでが停まって見えます。あっはっは~、どんまいで~す。
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 ゴジラのえさもといAH-64Dは初めて見ましたが、やっぱり凶悪に見えます。むき出しの機関砲のせいですね、きっと。そんなわけで攻撃ヘリはあまり好きではありません。

 ブルーインパルスのアナウンスが『また来年も・・・』と言っていましたので、また来年も開催されると思いますが、茨城空港を利用する航空会社がまただだをこねるようなことにならないか気になります(誰がなんと言おうとアレは『だだをこねた』のだと思いますね、『航空祭を開催するなら撤退する』なんて。自分のバカさ加減を宣伝しているようなもんです。だいたい、週に何便飛ばしているつもりなんでしょ?山手線並みの過密ダイヤと搭乗率ならばその意見も納得出来るでしょうけど?専用飛行場のつもり?税金で作ってんだぜ?ワタシも納税者だよ?…この辺、個人的恨みも入ってますので…整備不良でした、ってあとから知らされた身になって見ろっての)。

第27回百里基地航空祭 ~その1~ [航空機(実機)]

 さて、気が向いたので(やる気になりました)日曜日に行ってきた航空祭の写真を掲載します。

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 オープニングフライトから戻ったT-4。

 イーグルやファントムも良い飛行機だと思いますが、練習機のような存在も忘れてはならないと思います。ひな鳥を育てる母鳥のような、何となく『母性』を感じるのはワタシだけでしょうか?この写真を撮る前にイーグルがエプロンに戻ってきていまして、そのエンジンがまだ停まる前だったので排気による揺らぎが入っています。

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 今回の航空祭の『目玉』だったのが『ファントム無頼塗装』のファントムでしたが、ご覧のように302飛行隊の尾白鷲ファントム塗装の『上から』新撰組の三角形をペイントしただけの、中途半端な印象を受ける物でした(やってくれただけでもありがたいと思わなきゃいけないところでしょうけど、尾白鷲がジャマ・・・)

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 この特別塗装機は模擬スクランブルのデモに使われましたが、スクランブルというのは『タキシング開始まで』だったので、その後すぐに模擬対地攻撃に移りました。

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 この日は気温が高く、湿度もかなり高かったようで、旋回時には機体上面がペイパー(水蒸気)に覆われる場面が多く見られました。RF-4EJ(501飛行隊)による戦術偵察の展示です。昔はハーフリバースキューバンエイト(F3A曲技をやっている人に聞いてみよう)を滑走路上でやったり、VADS(バルカン砲を使った移動式対空砲座)の射撃(もちろん空砲)もあったんだけどなぁ・・・

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 この日は薄雲がかかったりして視界はあまり良くなかったのですが、太陽光線と飛行機の起こすベイパーが虹を作っていました(主翼前縁部)。わざわざ作ってくれたのでしょうか?

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 救難飛行隊のU-125A。UH-60Jとペアで仕事をします。次の写真でUH-60Jが救難対象者をつり上げていますが、その間ずっと周囲を旋回し続けていました。

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 ホイスト中のUH-60J。ホバリング中は微動だにしません。風が弱かったとはいえ頭が下がります。ファインダー内の画像がぶれまくる自分の腕の未熟さにがっかりします。

~つづく~

百里にて:来た、見た、買った [航空機(実機)]

 今日は航空自衛隊百里基地の航空祭でした。

 自宅を5時15分に出発し、友人と合流したのちに会場へ向かいました。

 まぁ例のごとく渋滞にはまるという『規定事項』に従ったのち、無事に基地提供の無料駐車場へ滑り込み、会場へ入ることが出来ました。・・・ちょっと車酔い気味になったことは運転手のN氏には内緒にしておきましょう、せっかく運転手を買って出てくれたわけだし。

 と言うことですが、『うだるような』という単語が陳腐に聞こえるくらいの猛暑のうえ、地べたはほぼ全てコンクリート敷きという最悪の灼熱地獄の環境のおかげで、持参した1リットルのスポーツ飲料はあっという間に汗となって大気中に消え、さらに1リットル以上の水分を補給することになりました。お食事中あるいは直後の方には申し訳ないのですが、帰宅するまでの15時間半の間、尿意を催すことがありませんでした。15時間半もの間、人体から排出される水分が全て『汗』になるというのが通常の人間としてあり得るのか、自分自身信じられませんが、実際にそうだったのだから信じるしかありません。決してお漏らししてそれに気づかないまま服が乾いてしまったとかではありません。断じて。

 航空機の画像は後でアップします(気が向いたら)。ブルーインパルスの演技が、6番機の機体トラブルで遅くなった上、はれているように見えるにもかかわらず天候不順でかなりはしょられた形で尻切れトンボ的に終わってしまったのは残念ですが、『また来年お会いしましょう』と挨拶していたので、来年に期待することにします。

で、今回のお土産繋がりでこの画像を公開しちゃいます。
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 今日新発売の『百里基地サブレ 空野百里(そらの ゆり)バージョン』の看板です(みたまんまの看板娘らしいです)。買い物の時、売店のおねーさんが『ハイ、ゆりちゃん二つお持ち帰りネ』と言っていたのでどうやら『お買い上げ』ではなく『お持ち帰り』がデフォルトのようですね、女の子キャラだけに・・・

  『百里基地サブレ』は昔から存在していたはずですが、時代の流れには逆らえないのか、単に流行に乗ったのか、とにかくご覧の通りの物が発売されちゃいました。

 発売元の『亀印製菓』さんは水戸市にある老舗のお菓子屋さんですが、そのサイトはこちら

 で、乙女のお菓子『純愛つくば』というものが・・・BLじゃないですかこれっ(笑)


 水戸の人すげぇ・・・
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