家庭教師の責任

　ヒデ丸は職業上の肩書きとして『家庭教師』という物を一応持っていました。

　表現が過去形なのは、先日その役目を終えたからで、受け持っていた受験生は無事に合格を果たしました。


　どんな形にせよ、ある人の進む道についてのサポートなりアドバイスをする立場となると、それ相応の責任を負うものです。特に高校受験のような、その後の人生に大きな影響を与えるイベントに関わると、受験生本人と同様にかなりのプレッシャーを感じます（プレッシャーの大小はともかく）。


　今回は幸いに合格という結果が出ましたが、これがもし不合格だったらと考えると、どう対応できたか想像が付きません。私は過去に学習塾に勤務していたこともあって、不合格となった子を何人か見ていますが、慰め方、励まし方にはマニュアルや手本がありません。仮にそのようなマニュアルを作ってその通りに慰めの言葉や励ましの言葉をかけたとしても、きっと慰めや励ましにはならなかったはずです。マニュアル通りの言葉はうわべだけの物としか伝わりません。

　ま、それはともかく。

　おめでとう。

　と伝えたいですね。



　ということで・・・


　頭は良いのに勉強しないやつでしたが（このニュアンスは伝わるか?）、これから新しい環境でどう変わるか、どう成長するかが楽しみです。ちなみに彼の父親は面識はありませんでしたが会社の先輩で、ワタシの家の隣に住んでる人は彼の大叔父に当たる、というおもしろい関係があるので、これからもつきあいは続くと思います。