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ナインイーグル SOLO MAXX メタル化 [R/C]

 お約束したSOLO MAXXのメタルパーツ組み込みです。

DSC_0146.JPG

 画面のパーツは、上からオリジナルの樹脂製ロータヘッド(フライバー付き)、金属製ロータヘッドとスピンドル、Oリングです。

 オリジナルではロータヘッドと一体成型されていたスピンドルシャフト(二枚のローターブレードを繋ぐ軸)ですが、メタルパーツではOリングで支持された別パーツとされ、ロータヘッドはシーソーヘッドとなります。シーソーヘッドは実機ではベル47やUH-1で使われています。歴史と実績のあるヘッドシステムと言うことになりますね。

 組み込み作業終了後の画像。
DSC_0157.JPG

 今回はこのメタル製ヘッドにカーボン製フライバーも組み込んでいます。先端のオモリを付け替えて重量を変えることで安定性を三段階に調整することが出来るようになっています。

 オリジナルの全樹脂製ロータヘッドは、全てのパーツがかっちりがっちり組み付けられているという感じではなく、言い方は悪くなりますが『ふにゃゆる』と言った印象がありました。要するに全体が『柔らかい』という感覚があります。

 メタル+カーボンという『カタい』方面の代表格みたいな素材のパーツを組み込むことで生じる弊害があるような気がします。オリジナルの柔らかさの部分が、フラッピング軸に変更された部分だと思います。


 というわけで、次はフライトになります。
 で、先ほど飛ばしてみました。

 フライバーのオモリは安定性重視の設定(大小二つずつのオモリを取り付けた状態)で、自宅室内での飛行なのでホバリングと前後左右移動程度でしたが、舵の入力に対しては以前よりも素早く反応してくれます。各部品の剛性と精度が上がったおかげでしょうか? トリムがあっていれば手放しでもその場でじっとしていてくれます。きちんとしつけが出来たようです。

 ですが、大きめの舵で動きを停めたとき、機体が停まった直後に短時間ですがミソスリ運動のようにぶるぶると動くようになりました。

 ヘッドが完全なリジッド(フェザリング有り)から、シーソータイプに変更されたせいかもしれません。この辺りもチューニングの余地があるのかもしれません。フライバーのオモリを軽いものに変更したときにどうなるかはまだ試してませんし、ダンパのOリングを交換したときの反応の違いも気になります。

 とまあ、自分のヘリをいじくっていると他人がそれぞれどういじくっているか気になるので、あちこちのサイトを覗いていると、とあるサイトのSOLO MAXXのレビューで、

『メイン・ブレードが固定なので,リード角(進角遅角)がとれないので, 急な舵を切ると,どうしても腰砕け状態になる。(原文ママ 下線部筆者追加)』

と言うのがありました。
 小さなヘリでもロータはドラッグヒンジで前進側遅角、後進側進角の動きをしなきゃダメという意見には同意しかねます。そもそも、ドラッグ角が前進側と後進側で変化を起こすほどの速度がこのクラスのヘリに出せるのでしょうか?そしてその速度はどれくらい? ヒロボーのシャトルでもロータグリップのドラッグボルトをぎちぎちに締め上げた状態で普通に飛びますし、実機にはドラッグボルトそのものがないリジッドロータもあります(ロータブレード自身のしなり程度で済むらしいです)。
 そもそもこのクラスのヘリで『急な舵』を切った場合、サーボが急作動したりテールロータの回転が急増するわけですから、『バッテリの負担が増えてメインロータの回転が落ち、高度が下がる』のではないでしょうか? レビューページの動画からはそんな印象を受けましたし、ドラッグヒンジの必要な速度が出ているようには見えません。
 模型と実機が同じでなければうまくいかないという考えだと、ヒロボー特許の45度フライバーは機能しないことになってしまいます(この件についてはあのサイトのレビュアーは言及していません)。モノの大きさが変わったときは考え方を変えるべきでしょう。


 私はR/Cショップの店員です。こんな風にブログで自分のヘリの改造や、個人的に輸入したアフターマーケットパーツを紹介していますが、必ずしも勤務するショップで同じものを売っているから、あるいは売るために紹介しているのではありません。自分で使ってみて、お客さんに売っても問題ないものはきちんと手続きを踏んで輸入販売しますが、おすすめできないパーツは決してお客さんへ勧めるようなことはしません。
 因みにこれまでこのブログで紹介したパーツ類で、勤務先ショップで本格的に仕入れたのはmSR用のバッテリだけです。メタルパーツは正直言ってmSRの良さ(パーツが安い)を台無しにしてしまうので、おすすめしません。あのパーツの輸入にいくらかけたか知りたいですか? たぶん、メタルパーツ組み込みのメリットとハカリにかけたら、100人のうち97人くらいはノーマルパーツをマメに交換しながら飛ばすことを選ぶとくらいのコストですよ?(BNFが買えるくらいかかってます)

 また、あるとき『ショップの店員ならば箱から出したままの状態で飛ばすべきだ。(改造するのは)アンフェアだ』と言われたことがありました。ですが、私にはなぜ『ショップの店員は改造しちゃダメ』なのかが理解できません。飛ばしにくいヘリははっきりと『飛ばしにくいです』と断った上で販売するのがショップの立場上、正しいと考えます。たとえば上級者向きであると断った上で初心者にキャリバー120を売るのは問題ありません。後日壊れたヘリを持ち込まれても『だから言ったでしょ』と言い返せますが、あのヘリを何の注意も喚起せずに売ったとしたら、『飛ばないじゃないかっ!』とクレームを付けられても仕方ありませんから。なによりも、『上級者向きという事実を隠して販売した』と言う行為はショップとしての信用を失う原因になります。

 ダメなヘリを手に入れてしまったお客さんに『どうしたらマシなヘリになるのか』について問いかけられたとき、『練習あるのみ』では答えになりません。一番大事な『マシなヘリにする』の部分がそっくり抜け落ちているからです。
 『ダメなヘリ』を『幾分マシなヘリ』にする方法を、そのヘリを販売するショップの店員が模索する行為のどこがアンフェアだというのでしょう?「ヘリ」の部分を『商品』に置き換えるとわかりやすいはずです。私のやり方が『アンフェアだ』という人はそこに気づいていません。

 ヘリが飛ばしやすくなるパーツ、修理・交換が楽になるパーツならば純正/非純正を問わずどんどん交換しちゃって良いと思います。
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