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ファントム2燃料投棄の謎 [航空機(実機)]

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 先日の百里基地航空祭で撮影したRF-4Eです。

 ドラッグシュート収納部の上から霧のような物がでているように見えます。ドラッグシュート収納部の上というと燃料投棄口があります。燃料を投棄しているように見えますね。燃料を捨てるというのは着陸事故に備えての安全策という認識を持っているのですが、滑走路上で、しかもタッチダウン後のドラッグシュート展開中に投棄するというのは知りませんでした。道理で臭かったわけです(午前中は滑走路からエプロン方向に風が吹いていました)。着陸に成功しているのに投棄するのはもったいないとか以前にこんなところでガソリンに近いワイドカット系燃料を投棄するのはあぶないように思えますが、実際どうなんでしょう?



 ジェットエンジンの燃料は航空自衛隊の場合JP-4/JP-4Aというワイドカット系燃料が使われています。これはおおざっぱに言うと、灯油とガソリンを混合した物に近いと言われています。高々度での着火性が高い一方でガソリンに近い性質のため、火災の危険が高くなります。海上自衛隊では米海軍と同じJP-5(民間規格JET A1相当)という、ケロシン系の燃料を使っています。航空母艦での防災上の理由でケロシン系が使われています。一方で米空軍はケロシン系のJP-8という、民間規格のJET A1に近い組成の燃料を使っています。
 ここで、『航空自衛隊の戦闘機がアメリカ空軍の空中給油機から給油を受けるとどうなるか?』という疑問がわきます。

米空軍 JP-8 ケロシン系(民間規格JET A1相当)
航空自衛隊 JP-4A ワイドカット系凍結防止剤入り

 という風に、使う燃料が異なります。車の場合はガソリン車に軽油を入れてはいけませんし、軽自動車だからと行って軽油を入れるのはもってのほかです(ディーゼルエンジンは灯油で回るらしいです)。

 ガスタービンエンジンの一種であるジェットエンジンは、液体燃料だったらたいていの場合回せるという話を聞いたことがあります。朝鮮戦争当時はレシプロエンジン用の航空ガソリンで飛んでいたそうですし、模型用のジェットエンジンはマニュアルに『灯油または軽油を使用のこと』と明記してあります。デジタル制御の戦闘機用エンジンですから、問題なくエンジンは回るのかもしれませんね。(誰かフォローして!)


…余談ですが、ワタシが以前、1/144で作ったファントムの302号機ですが、ついに用途廃止になってしまいました。基地南側のスクラップヤードみたいな場所においてありました。
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 最初に日本にやってきた二機の自衛隊ファントムⅡの一機ですから…もう40年くらいたっているわけです。お疲れ様ですね。
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